元美容師が教える美容院と髪のこと

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元美容師が教えるパーマを長持ちさせる方法

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せっかくキレイにパーマをかけても、数日後にはウェーブがゆるくなることはありませんか。

スタイリングがしやすくなるはずなのに、どうにも上手くできないこともあります。
原因はいくつか考えられます。
元々のパーマがうまくかかっていない場合や髪の傷みによるものです。
原因がわかっても解決策がわからないという方も多いかと思います。
具体的に原因別による対策を考えていきたいと思います。

 パーマがとれる原因

仮にパーマが100%上手くかかっていた場合を考えてみましょう。
薬剤の反応がすべて終わっていればあとはとれていく一方です。
日々のシャンプーだったり、紫外線やエアコン、ブラシの摩擦などの外的刺激によって取れていきます。
髪への刺激が傷みとなって少しずつとれていきます。
つまり何もしないのが一番長持ちさせる秘訣なのです。
そうはいっても何もしないというわけにはいきません。
ではどうやって外的刺激を抑えていくか考えてみましょう。

パーマがとれる原因を抑える

 

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シャンプーを抑える

パーマをかけて直後は薬剤の反応が終わっていなかったり、残留アルカリが残っていたりする場合があります。
そのようなときに刺激の強いシャンプーなどで洗ってしまうとパーマのかかりが弱くなってしまおそれがあります。
気を付けるポイントはパーマをかけたその日は念のためシャンプー剤を使わない。
シャンプーのような洗浄剤はアルカリなのでパーマを緩めてしまうおそれがあるからでリンス、トリートメント、お湯なので流すのは大丈夫です。
できれば洗わなければ洗わないほど、パーマへの影響は少なくて済みます。
お湯シャンプー(洗浄剤を使わないでお湯だけで汚れを落とす)がベストの選択だと思いますが、スタイリング剤などを使ったりする方は洗わなければいけません、
そこで出来るだけ弱い洗浄力で汚れを落としましょうというのがポイントです。
洗浄力のつよいシャンプーの成分として、ラウレス硫酸系と石けん系があげられます。
シャンプー剤を弱めのものにするだけでパーマがとれるリスクをだいぶさげることができますね。
そして髪の傷みもおさえることが出来ると思います。

biyouin.hatenablog.com

温度変化を抑える

髪が受ける温度の変化によってもパーマがとれる恐れがあります。
日々のドライヤーやアイロン、サウナやエアコンなどなど。
ドライヤーやアイロンをかける時間を短くするためにしっかりとタオルドライをすることが大事です。
しかしかける時間がいくら短くても温度が高温すぎてはいけません。
必要最低限の温度でスタイリングすることがパーマの持ちと髪の傷みの軽減になります。

化学変化を抑える

髪のPhは弱酸性で安定しています。
日常の生活でパーマがとれるほどの化学変化は起きないですが、アルカリ温泉や毛染めなどは要注意です。
コールドパーマのシスティン結合はアルカリで切れるのでもしも後から毛染めをするような場合は前もって強めにかけるなどの対策をしなければいけません。
アルカリ温泉に入るときも髪の毛は濡らさないようにしてキチンと酸性に戻す処理をすることをおすすめします。

外的刺激を抑える

濡れているときやパーマ直後などに強い力でブラッシングなどをしてしまうとパーマが伸びる可能性があります。
特に濡れているときは強い力で引っ張ったり伸ばしたりするのは控えましょう。
ウェーブならばウェーブの状態を、ストレートならばストレートの状態を崩さないようにすると長持ちにつながります。

パーマの持ちをよくする方法

パーマネントウェーブというくらいですから一度かけたパーマは何もしなければとれません。
しかし時間がたつにつれ取れていきます。
戻ることはなくとれる事がパーマをかけ終わった時点からはじまってます。
髪の毛に影響を与えるすべてがほぼパーマをゆるめていくので、この影響を出来るだけ少なくするのが持ちをよくする方法です。
先ほどあげたパーマがとれる原因を少なくしていく、または気を付けるだけで少しはパーマの伸びを遅くさせることが出来ると思います。
マイナスのポイントをどれだけ少なくできるかが大事です。
ストレートパーマの場合も同じです。
真っ直ぐになった状態を出来るだけ崩さないほうが長持ちします。
現状維持というものは結構難しいもので、日々何かしらの影響を受けてしまいます。
要点をまとめると

  1. パーマをかけた日はシャンプーしない。
  2. シャンプーの回数を減らす。
  3. 濡れたら乾かし元の状態にする。
  4. 激しいブラッシングやテンションをあたえない。
  5. 紫外線や熱などの外からの刺激に気を付ける。

これらを注意すれば何もしないよりは長持ちするでしょう。

パーマを長持ちさせる方法の注意点

いままでは100%上手くパーマがかかったものとしての話をしました。
しかし結構あるのがうまくかかっていない場合です。
美容室のお直しでもパーマのかけ直しが一番多いといわれています。
すでに傷んでる髪の場合はマイナスからのスタートなのでとれるスピードも速くなると思われます。
薬剤選定ミスや技術段階でかかりがうまくいってなかった場合もすぐとれます。
これはどうやっても無理でかけ直すしかありません。
ストレートパーマや縮毛矯正も同じでかけたのに戻ってしまうというのは大体軟化不足です。
いわゆる技術のミスですのでごまかされないように注意しましょう。

パーマを長持ちさせる方法のまとめ

パーマを長持ちさせる秘訣はパーマをかける時の店選びからはじまってます。
きちんとパーマがかかってないといくら長持ちさせる方法を行っても意味がありません。
キチンとパーマをかけてくれてアフターケアの仕方まで教えてくれる良いお店を見つけることが一番長持ちさせる秘訣かもしれません。
パーマを長持ちさせるためでけではなく日頃から髪をいたわることが大事ですね。
この記事を読んで少しでも参考になれば光栄です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。