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元美容師が教える正しいパーマのセットの仕方

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パーマをかけてはみたものの、うまくセットできないという話をよく聞きます。

そんな方のためにスタイル別セットの仕方やなぜうまくセットできないのか?
実はパーマのかけかたでセットの方法が違うんです!
乾かし方や整髪料のつけるタイミングがわからないなどの疑問を解決していきたいと思います。

またおすすめの整髪料をパーマスタイル別にご紹介していきます。

 パーマの種類別セット方法の違い

パーマスタイルは大きく分けて髪の毛を曲げる「ウェーブ」と真っ直ぐにする「ストレート」にわけられます。
そしてかけ方は加温なしの「コールドタイプ」と加温する「ホットタイプ」にわかれます。
コールドタイプのパーマは濡れた時に一番パーマが再現されるものです。
だから濡れてる状態を再現する方法が良いとされています。
逆にホットタイプのパーマは乾くとパーマ形状が強く出るという性質をもっています。
よって乾かすまでの過程が大事となります。
これはウェーブパーマ、ストレートパーマどちらにも言えることですので、かけ方の違いによる乾かしかたをしなければいけません。
ストレートパーマの場合は真っ直ぐにするという明確な目的があるのでわかりやすいのですが、ウェーブは求める大きさの違いがありますので注意が必要です。
コールドパーマの場合濡れた時がちょうどよい状態ならそのままを乾かせばOKです。
もし濡れた状態がきつくて少し伸ばしながら乾かしたいという場合は2つのアプローチがあります。

1.乾かしながらウェーブを伸ばす

これは乾かすときにウェーブを引っ張って伸ばしながら調節していくやりかたです。

2.伸ばして乾かし、後から濡らして調整する

こちらはまずのばしぎみに乾かしてしまい、整髪料や水などでウェーブを求める状態にしていくというやり方。
どちらも求める状態によってタイミングやつける水分の量が違いますので慣れとコツが必要でしょう。
続いてホットパーマの場合ですが、ストレートはこちらのほうが楽で現在ほとんどのストレートパーマはホットをすすめられているでしょう。
乾くと強くでるウェーブ特性が実は結構コツが入ります。
濡れていると少し伸びていますので求める大きさのウェーブを想定し固定した状態を乾かすという作業になります。
実際ホットパーマ(デジタルパーマ)をかけたことがある方はわかると思いますが、「ねじりながら乾かしてください」と言われたはずです。
ねじるという理由はドライヤーの風でウェーブが伸びてしまわないようにしているわけです。
しかしねじって引っ張りすぎると伸びてしまいますので実際はねじった後縮ませた状態を乾かすのがベスト。
しかもあまり濡れた状態のままねじってしまいますと乾くのが非常に遅くなり時間がかかってしまいます。
ある程度乾かしてしまい、ここぞというタイミングでねじることが出来れば素早くセットできるようになるでしょう。

 

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パーマスタイル別セット方法

ストレートパーマスタイル

ストレートはコールド、ホット問わず真っ直ぐにするのが目的です。
ですので方法問わず真っ直ぐにするという単純明快な方向性があるのでわかりやすいと思います。
整髪料をつけるタイミングは、水分が入っているトリートメントやミストならば乾かす前につけましょう。
セットし終わった髪には水分の含まないオイル系トリートメントやスプレーなどをつかいます。
せっかくキレイに乾かしたのに水分をつけてしまっては元に戻ってしまいますので整髪料は内容で成分でつける順番に気をつけましょう、

カールパーマスタイル(コールドパーマ)

コールドパーマでウェーブをかけた場合濡れている状態が一番しっかりとカールがでます。
濡れた状態を乾かすてキープする方法と乾いたものを濡らしてウェーブを出す方法があります。
濡れた状態から乾かす場合はハーフドライしたくらいで整髪料をつけドライヤーを無風状態にするアタッチメントなどでその状態を崩さないように乾かします。
逆に乾かしてから濡らす場合は自然乾燥よりはカールが大き目になるのでそれが狙いです。
伸ばし気味に乾かし、ボリュームの欲しいところに水分を加えカールを出していきます。
このほうが狙ったボリュームを出しやすいので希望のボリュームに近づけやすいでしょう。

カールパーマスタイル(ホットパーマ)

熱を加えてかけるパーマは記憶形状ともいわれ乾くと強くカールが再現される性質があります。
濡れているときは水分の重さもあって伸びているので乾くまでの間カールの状態のままキープしておく必要があり少々コツがいります。
カールアイロンで巻いたようなカールを再現する場合、ある程度乾かした後同じ方向にねじりとかした状態をキープしながら乾燥させます。
そのままドライヤーをあてると風でばらけてしまいますのでつぶさないように握る感じでつかみその手の中に風を送るようにするとうまくいきます。
整髪料をつかうならねじる前に熱で反応するタイプのミストなどをつけると良いでしょう。
乾かした後は水分の入っていないものをつかい形を固定するならスプレーがベストだと思います。
スプレーも近距離からかけてしまうとウェット感がでてしまいますのでしっかりと離してスプレーしましょう。
表面だけではなく、上下左右まんべんなくかけることが長持ちさせる秘訣です。
あとはしっかり乾くまでさわらないことで少々濡れても大丈夫なセット力が生まれます。

メンズウェットパーマスタイル

ツーブロックで上部だけパーマをかけているスタイルよくみかけますよね。
そういう場合パーマ部分にツヤ感がないとただのぼさぼさ髪にみえてしまいます。
よりウエット感をだすにはジェルタイプがおすすめです。
髪が濡れている状態にまんべんなくジェルをつけそのまま自然乾燥させます。
冬などはそのままそとにでてしまいますと凍ってしまいかねませんので、よく乾燥させてからお出かけしましょう。
後からとかしたりするとウェット感がなくなってしまいますが、そんなときは水をつけてもどせば大丈夫です。

おすすめのパーマ用整髪料

パーマスタイルには整髪料がかかせません。
何もつけていないと単にぼさぼさな髪にみえてしまいがちです。
仕上げ剤はもちろんセットの持ちをよくするものや髪を守るものまでさまざまあります。

資生堂 HG スーパーハードムース シリーズ

コールドパーマの整髪料といえばムースですね。
ムースという名称は日本国内において資生堂が商標を取っているのでその他のメーカーはフォーム表記になります。
ウェーブヘアにムース(フォーム)整髪料は相性が良く、全体にまんべんなくいきわたらせるには泡状が良いのです。
水分が多く含まれていてウェーブが再現されやすくキープ力の強いものはその状態を固定してくれます。

ナカノ スタイリングワックス シリーズ


コールドパーマなら濡れているときに固めのものをつけると毛束感が長持ちします。
ホットパーマなら乾かした後柔らか目のものをもみ込むようにカールを壊さないようにつけると良いでしょう。
ナカノワックスは固さで番号がふってあり、数字の大きいものほど固くなります。
ウェーブ用のライトタイプなんか発売されており困ったらナカノにしておけば間違いなしです。

ヘアスプレーケープシリーズ


ホットパーマのフンワリ感を長持ちさせるには最後にヘアスプレーが定番です。
ヘアスプレーの代名詞ともいえるケープですが香料ありなし、ソフトからハードまでかゆいところに手が届くラインナップです。
ハードなものを遠目からふれば柔らかくつけることが出来ますが、周囲のものにもついてしまいますのでご注意を

マンダム LUCIDO (ルシード) ヘアジェル スーパーハード 

男性のパーマスタイルにはジェルタイプをおすすめします。
ムースよりは伸びが悪いですがショートヘアなら問題なし。
乾いてしまえばキープ力はムースより上で、仕上がりの好みで使い分けしましょう。

ナカノ カールエックス グラマラスカール


ホットパーマの乾かすまえにこれをつけると熱からまもってくれます。
熱で固定させるケラチンが入っており、一度固定させるとスタイルが長持ちしますので必ず熱を加えましょう。
ポリマーの固定力に頼っていないので固くなりすぎずスタイルも長持ちさせるすぐれものです。

 ロレアル パリ リスインテンス スムースオイルエッセンス


こちらはトリートメントですが何もつけたくないけどまとまりがほしいときなどにおすすめです。
オイル系トリートメントはお値段が高いものが多いですが、こちらは安いので整髪料代わりに使っても平気。
ワックスやジェルに混ぜても効果がありますので是非おためしください。

整髪料はまぜて使ってもOKなので自分が使いやすい組み合わせを見つけてみるものよいですね。
最初から混ざっているワックスムースなどもありますが、必ずしも丁度良い配合とは限りません。
何個も使って失敗するよりは2種買ってまぜたほうがうまくいく場合も多いので慎重派のかたはそちらをおすすめいたします。

正しいパーマセットの仕方 まとめ

一言にパーマといっても種類が多くタイプ別に整髪料も使い分けなければいけません。
それぞれのスタイルにあった整髪料、セット方法をすることが大事。
目的や今の髪の状態を理解することでセットの出来が良くなり完成までの時間がはやくなったりします。
何度も失敗してやり直すよりは確実に仕上げていくほうが時間の短縮にもなります。
整髪料メーカーさんはヘアスタイルの種類に応じて商品を発売しています。
中身のバランスが違うだけで基本のものをそろえておけば応用が利きますので迷ったら数種買ってまぜるのもよいでしょう。
髪の状態を理解して上手にセットしましょう♪
この記事を読んで少しでもセットが上達したならばうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。