元美容師が教えるゆるふわパーマのやり方・セットの仕方
ロングヘア女子に人気のゆるふわパーマ。
そろそろしっかりコテ巻きに飽きてきた方もゆるふわヘアに注目しているようです。
また、ショートヘアやボブのアレンジにもゆるふわパーマが採用されることも多いです。
注文の仕方やセットの仕方、おすすめのスタイル、注意すべきことなど考察していき、あこがれのゆるふわヘアになっていきましょう。
ゆるふわパーマとは
パーマのウェーブをはっきりとみせずに毛束の動きやうねりでふわっとみせるかけ方のことです。
かけ方は様々で髪の傷みよって薬剤を選定し、ほしいボリュームの箇所に大きめのロッドで巻いていくのが一般的。
デジタルパーマのように全体を大きなロッドで巻いても似たようなニュアンスがでます。
ただしダメージの度合いによってかなり難易度が変わってくるので、簡単な技術ではないと思います。
ダメージが大きいほどしっかりと大きなウェーブを再現するのが難しくなっていきます。
ゆるふわという言葉通り毛束がふんわり浮くのが理想ですがダメージ毛は重力と髪の重さに耐えられずふんわりしにくいからです。
理想はカールアイロンでで巻いたようなリッジ感のあるウェーブ。
どんな髪でも対応してくれる美容師さんを見つけることが成功へのカギといえそうです。
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ゆるふわパーマの種類とパターン
ひとくちにゆるふわパーマといっても組み合わせによって人の数だけ種類ができてしまいます。
パターンを長さやかけ方によって大きく分類してみましょう。
ショート+大き目毛先パーマ
ショートヘアアレンジで動きを出すためにパーマがあったほうが断然楽になります。
表面の動きを計算してかけてもらいましょう。
ショート+大き目全体パーマ
直毛で動きが出ない方などは全体にゆるめのパーマをかけておくとスタイリングがしやすくなります。
ロッドを使うとボリュームがでやすいですのでピンパーマでかけるのもよいですね。
ミディアム+毛先内巻きパーマ
アレンジしにくいボブスタイルですが、毎日毛先を巻いてるなんて方もいると思います。
そこで毛先だけパーマをかけておけば、内巻きもふわりと浮かせた感じも自由自在になります。
ミディアム+中間~毛先パーマ
ボブスタイルで全体のボリウムをコントロールすることによってイメージを変えることが出来ます。
耳下程度からボリュームがあると顎下辺りがすっきりみえ小顔効果も。
ミディアム+大き目全体パーマ
ミディアムヘアで全体にふんわりかけるパーマは今が旬ですね。
しっかりと毛量調整して透け感を出すことが大事。
ミディアム+ランダムうねりパーマ
ミディアム全体パーマのロッドの大きさを変え立体感を出したもの。
毛先をわざとはずし、「うねり」感を出したものもよいですね。
ロング+毛先内巻きパーマ
ロングで毛先だけカールがあるとストレートにした時のまとまりもよく、アレンジもしやすくなります。
カールアイロンで巻いてる方も毛先にパーマがあるだけで格段にやりやすくなると思います。
ロング+毛先カールパーマ
毛先にカールを見せるくらいにかけたパーマ。
目指すは乾かしただけで決まるパーマスタイル。
パーマをかけて面倒になるようではかける意味がございません。
乾かしたときがベストになるようにかけましょう♪
ロング+中間~毛先パーマ
耳下程度からゆるくパーマをかけると顔周りを小さく見せる効果もあります。
そこだけシャーベットカラーにして別の髪型としてもおもしろいですね。
ロング+大き目全体パーマ
カールアイロンで巻いたようなスタイルを再現するのがベスト。
レイヤーや前髪、カラーの色などで雰囲気ががらりとかわりますね。
大き目でしっかりとかけるためには毛量調整が必須ですので全体のバランスをみてしっかりと毛量調整してもらいましょう。
ロング+大き目ランダムうねりパーマ
くせ毛風タレントのYOUさんのような感じが人気ですね。
ランダム加減でセンスの違いが出ますので、こうなりたいというニュアンスをしっかり伝えてかけてもらいましょう
まだまだかけ方やニュアンスの違いでいっぱいあると思いますが、このくらいの分類で選んだほうがわかりやすいでしょう。
おすすめのゆるふわパーマスタイル
ショートエアリーパーマ
ボーイッシュに見えがちなショートヘアですが、表面の髪を少し浮かすだけでフェミニンに見えます。
毎日のスタイリングでできないこともないですが、パーマをかけるとスタイリングが楽になります。
内側の髪はそんなにパーマは必要ないので表面がフンワリする程度のパーマがおすすめです。
毛先ふんわりボブ
ボブスタイルで毛先だけ巻くのが定番ですが、パーマをかけると何もしなくてもふんわりさせることが出来ます。
大き目のロッドで1回転半程度巻きこめばOKです。
傷みが激しい場合はデジタルパーマを選択したほうがしっかりとカールが出るでしょう。
全体ゆるふわボブ
今一番旬なボブスタイルでのふんわりパーマ。
全体にランダムなうねりが出るようにしっかり毛量調整してロッド根元まで巻き込みパーマをかけます。
全体にうねることで陰影がつき立体感がでます。
整髪料もあまりウェットにしないほうがイマドキですね♪
ロング毛先ゆるカール
ストレートだと飽きてしまいやすいロングヘアですが、毛先だけカールがあるとアレンジが倍増します。
大き目で顎より下に動きを持たせると頭や顔が小さく見えとってもキュートになります。
髪質や傷みに応じて薬剤やロッドの選定をしてもらいましょう。
ロング全体ゆる大人カール
ロングで重くなりがちな髪型を全体にパーマをかけることによって軽く見せます。
前髪なしでかき上げスタイルにすると中村アンさんのようなセクシーヘアスタイルに。
大き目にかけることで髪の長さによる重さでボリュームが抑えられますので、根元までかけても爆発することはありません。
スタイリングのコツをつかめばあっというまにセットができあがっちゃいます。
ゆるふわパーマのセットの仕方
パーマの種類によってもセットの方法や整髪料が違ってきます。
薬剤のちからでかけるコールド2欲式パーマは濡れた時にカールが出やすく、その状態をキープできるようにするのが良いです。
濡れた状態の時に整髪料をつけて自然乾燥するのがよいですが、時間がかかってしまい冬などは風邪をひきかねません。
そこでまずは乾かしてしまい、ムース(フォーム)などの整髪料でまんべんなく濡らすことによってウェーブを戻します。
整髪料にセット力があればそのままの状態でキープできるわけですね。
もっと早く仕上げたい場合はドライヤーに無風状態にできるアタッチメントをつけると素早く乾燥させることができます。
熱処理してかけるホットパーマ(デジタルパーマ)は乾いた状態にカールがしっかりと出ます。
なので乾かすときにいかに伸ばさず乾かすかがコツになります。
8割程度乾かした後整髪料(ミスト系がベター)をつけ全体をねじりカールをつぶさないように乾かすと巻いたようなカールが再現できます。
コツをつかむまではなかなか難しいかもしれませんが乾く瞬間のカタチが重要なので何度も練習してみましょう。
ロール状にうまく乾かせたら次はほぐしたり散らしたりします。
カールを壊さずボリュームを増やす場合は、ロールを割くように分割していきます。
裂きイカのように毛先をもって2つに割る、を繰り返し横方向のボリューム調整をします。
縦方向は「ずらす」のがこつです。
せっかくのカールをこわさないように縦にずらすように持ち上げると透け感、浮き感がでます。
その後オイルタイプのトリートメントや緩めのワックスで束感をだし、スプレーでキープします。
せっかくうまく作ったものに水分を含んだ整髪料を使ってしまうとだれてしまいますので使わないようにしましょう。
*補足 パーマに合う整髪料について
ムース(フォーム)状整髪料
ムースという名称は日本国内では資生堂が標章登録しているので国内生産品は資生堂以外フォームと呼びます。
液状のものよりたれにくく、均等に塗布でき内容成分も様々なものがつかえるすぐれものです。
乾いた髪にまんべんなくつけるのに最適でコールドパーマ出かけた場合のウェーブ戻しによく使われています。
ミスト状整髪料
仕上げよりも乾かす前につけることが多く、ホットパーマでかけた時につかうと乾かした後カールの持ちがよくなります。
熱で反応するタイプもミスト状整髪料に多いですね。
スプレー式整髪料
エアゾール方式で主に仕上げに使われます。
セット力のないツヤだしタイプもあり、上手に使い分けましょう。
ワックス
コールドパーマでかけた場合は先につけて乾かしてもよいですが、ホットパーマでかけた場合先につけると乾燥しにくくなりカールがうまく出ないので注意が必要です。
一カ所につきやすいので、よく手で伸ばして全体につけるようにしましょう。
整髪料は乾燥の速度のコントロールとキープ力のバランスが大事。
自分のスタイルにあった整髪料を選びましょう。
ゆるふわパーマのやり方のまとめ
ひとことにゆるふわパーマといっても種類は様々です。
自分でこうなりたいと思ってるイメージと美容師さんが思ってるイメージが違うことも少なくありません。
写真をみせるにしても「この髪型のここがいい」と言えるくらい的確なイメージを持つことが大事です。
イメージが明確だと再現度もあがりますし、ブレがないのでセットも早くなるとおもいます。
写真や画像を見ていいなーと思ったら、どこがいいと感じたか再考してみると良いでしょう。
意外とふわーっとなんとなくいいなって思っている場合が多いと思います。
イメージを明確にして思考を一歩前進してみましょう。
それがヘアスタイル再現の近道かもしれませんね。
この記事を最後まで読んでいただき少しでも参考になれば光栄です。
ありがとうございました。