元美容師が教えるドライヤーの選び方とおすすめ、正しい使い方
現在さまざまなドライヤーが発売されており、どれを選んでいいかわからない!という方が多いと思います。
種類や昨日などを説明しご自分に合ったドライヤーを選ぶための参考になればうれしいです。
良いドライヤーを選んで髪へのダメージを軽減していきましょう!
ドライヤーとは?
一般的に「ドライヤー」といって思い浮かべるのはハンドヘアドライヤーのことかとおもいます。
意外と歴史は浅く、ロンドンの美容師「ヴィダル・サスーン」がカット&ブローを生み出し、それが定着してからのことです。
現在は当たり前のように、ハサミでカットしドライヤーでブローするのが普通です。
ですがサスーン以前はカーラーを巻いて頭をすっぽり入れるいわゆる「お釜」タイプのドライヤーが主流でした。
切り方も巻くのを前提にしているので、レザーでギザギザに切るのであまりハサミはつかっていなかったようです。
もっともそれ以前の日本はちょんまげが当たり前だったわけだし、常識はいつかわるかわからないですね。
話がそれましたが今回は現在主流の「ハンドヘアドライヤー」について考察していきましょう。
構造としては発熱機と送風機によって熱と風がでる装置です。
形はL字型・折り畳み式・ストレートブラシ付きなど様々。
現在色々付加価値がついていますが、どういう理由でそうなっているか疑問を解決していきましょう。
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選び方~プロ用っていいの?~
目的によって、選ぶものが違ってくると思います。
お値段、機能、メーカー、色かたち、などで決まってくるでしょう。
プロフェッショナル用だから高性能!必ずしもそうではないようです。
特徴を見ると、美容師さんは自分ではなくお客様を乾かすのでコードが長い(2.5m~3m程度)です。
美容師さんのやり方にもよりますが、ノズルの部分を手で持ってブラシでブローすることがあり、プロ用と記述しているものはココが長いものが多いです。
自分で乾かすものならコードが長すぎず、手で持って自分の顔に向けた時に適切な角度になっているものがよいでしょう。
重さも重要なファクターです、あまり重いと乾かすのが面倒になってしまいますね。
ブラシ付きドライヤーなどは便利ですが髪をとかす回数が多くなるのであまりおすすめはいたしませんがボブで内巻きにするときなど適材適所に使えば便利なものです。
中にはよくわかりづらい付加価値をつけて値段を跳ね上げているものもあるので気を付けましょう!
選び方のコツは自分にあったポイントを決めるということ。
ポイント別に解説していきます。
風量で選ぶ
風の強さで決めるならこの数値(立法メートル/分)を比較。
風量は多いほうがよいのですが、髪の乱れが大きくなるので台風の後のようにならないテクニックが必要です。
温度で選ぶ
アイロンのように微調整できるものは無いですが、最近は低温で髪を傷めない工夫がされているものがあります。
重量で選ぶ
これもg単位で書いてあるはずで、毎日使うものだから大事な要素ですね。
筋トレ代わりに重いものを使うんだ!なんて方もいらっしゃるかもしれません。
消費電力で選ぶ
大体W(ワット)で記載してあり最大1200W~1500Wまでがあり、1500Wだと洗面台のコンセントで使えない場合があるので確認を。
他の家電との組み合わせでブレーカーが落ちないように配慮したり、延長コード・タップなどは合計W(ワット)数が決まっているのでお使いになるときは注意が必要です。
音量で選ぶ
dB(デシベル)記述、夜中使う方、寝ている家族など気を使うことでしょう。
寸法で選ぶ
自分の手の大きさ腕の長さで決まるこれも結構大事な要素です。
風口から髪まで約20cmは離せるよう実際に手に取って確認したいです。
折りたためる要素などもあり、持ち歩くならばここの項目ははずせません!
メーカーで選ぶ
大手のほうが信頼性は高いかもしれません。
有名サロン共同開発なーんて書いてあっても、どこかのメーカーのOEMということも多々あります。
made in OOはあまり当てにしなくていいかも、管理の下で作られたものならどこの場所でも一緒です。
デザインで選ぶ
お気に入りの色形なら大事に長く使えますものね。
機能で選ぶ
この機能が大事!という場合もありますね。
冷風切り替えがワンタッチとか、マイナスイオンの有無し、ミスト機能、あなたのこだわりポイントはどこでしょう?
値段で選ぶ
値段で決まるものではないと私は思いますが、価格帯に応じて一番あうものが絶対あるはずです。
などなど自分に合った基準でベストなものを選びましょう!
おすすめのドライヤーと機能
機能が多いから高性能とはかぎりません。
美容師さんははテクニックがあるので機能が少なく壊れにくいものが選ばれやすいです。
オーバードライ(乾かしすぎ)とブラシなどの摩擦が髪の傷みの原因となります。
美容師さんはブローするとき目で見て適切な時間と温度で傷みを最小に抑える技術があります。
それを自分でするにはなかなか難しいので、テクニックを補う機能としてあるのがミストなど水を噴射するものです。
何も考えず勝手にやってくれるので少々お値段は高くてもその効果はあるとおもいます。
マイナスイオン、ナノイオンなどについては議論があると思いますが、それ相応の機能はついてるものだと思われます。
演出としての効果やプラシーボ(思い込み)効果など完全に否定できるものではありません、信じる者は救われる!?
それではいくつか実例をあげてみましょう。
プロ用で多く使われているのはNOBBYとSolisというメーカーです。
Solisはスイスのメーカーで老舗、風量が多く信頼性も高いのですが重いのが難点。
デザインがすばらしいので所有するとと少し優越感があるかも!
Nobbyは日本のテスコムが作ってます軽くて丈夫。
Nobbyを10数年つかっておりますが、万人にお勧めというわけではありません。
ノズルのアタッチメントが割れやすいし、ノズルが長いので自分で乾かすには疲れてしまいます。
ただ値段も安いし軽いのでいつもこれに戻ってしまいます。
家庭用ではパナソニックのイオニティ・ナノケアシリーズが人気ですね。
長く製造されているメーカ―だけあって、非常に考えられて作られているという印象です。
ナノケアシリーズに使われている機能はまさに美容師のテクニックを再現したものだと思います、まぁお値段も相当ですが。
正しい使い方
髪の毛が乾けば正しいということではなく、いかに傷ませないかということです。
髪の毛が濡れている状態は柔らかくキズがつきやく切れやすいので、髪の毛が濡れた状態で寝てしまうとまくらなどにこすれ切れ毛・枝毛の原因となります。
まずしっかりとタオルドライ、これが結構乾く早さにかかわります。
次にドライヤーで乾かすのですが1500Wで「風強」のほうがもちろん早く乾くのですが、1点に集中させて当ててはいけません。
美容師さんは左右に風口を振りながら乾かします。
こうすることによって高温になりすぎないように配慮しているのです。
中の水分が沸騰してゆでたまご状態にならないようにしてるわけですね。
髪の毛はウェットからドライになる瞬間にクセがつくので、それを利用して形やツヤを作ります。
ヘアサロンでブローしてもらったあとはすごくツヤがでてませんか?
乾くまでのあいだに引っ張ったり丸めたりすれば形状が記憶されるわけですが、髪がピンと張った状態で乾くとキューティクルの面が整いそれがツヤとなるわけです。
それともうひとつ、温度が高いところから冷えるときにも癖がつきます。
冷風を使うのはそのためで、両方の特性をうまく利用してるのが美容師さんのテクニックです。
それを上手に使えれば乾く少し前まではあまりブラシでこすらない、乾きすぎ防止のためにほぼ乾いてきたら弱もしくは冷風にするなどの工夫で傷みの減少になります。
早く乾かすコツは頭皮側から乾かし、最初は指で髪の束をほぐすようにして熱と風の当たる表面積を増やしてあげることです。
一か所だけ乾いても毛細管現象で濡れたとことから水分が移動してしまうので、全体にまんべんなく乾かしていく必要があります。
髪の80%程度乾いたらデンマンブラシを使って髪の水分をブラシのゴムに伸ばして乾かすとより早くなるでしょう。
ブローして熱を持った髪はさらにそこから乾燥が進みますので、注意が必要です。
短時間で乾けば節電にもなるかえあエコですね。
知識とテクニックでうまくドライヤーをつかってあげましょう!
注意点
いくら良いものが選べても、使い方が悪いと壊れてしまいます。
一番故障の原因となるのはコードの断裂です。
クルクルと本体にコードを丸めて収納するのが一般的だと思いますが、このとき本体とコードの付け根が折れてしまって断裂の原因となるのです。
付け根に保護カバーなどがついてると思いますが、これを曲げないゆとりをもたせてからまとめる習慣をつけましょう。
スイッチ類の接点も消耗品なのでなるべくならばやさしくあつかうと長持ちします。
まとめ
- ドライヤーは値段などにとらわれず、スペックをみてしっかり検討しましょう。
- ドライヤーはあくまでも道具、正しい使いかたをしてあげましょう。
- ドライヤーを上手に使い髪への負担を最小限に。
道具を大事にしたり、こだわることによって髪への意識が変わり結果丁寧になるものです。
毎日使う身近な道具なのでぜひこの機会にこだわって選んで使ってみてはいかがでしょうか。
この記事が皆様の参考になれば光栄に思います。