元美容師が教える直毛におすすめの髪型とセット方法
髪が直毛でお悩みの方はたくさんいらっしゃると思います。
- 短くすると立ってしまう
- 動かそうとしても動きが出ない
- パーマがとれやすい
などいろんな悩みがありますね。
そこで
- 直毛に合う髪型やヘアケア
- 直毛の人のセットの仕方
- 直毛の人のセットするときの注意点
を解説します。
直毛とは
髪の毛の構造は
- キューティクル
- メデュラ
- コルテックス
の3層構造になっております。
髪の断面が真円に近くキューティクルの層も均一でメデュラ(内部組織)も同じ太さでそろっていると真っ直ぐな髪になります
健康であれば理想的な髪質ですが反面動きが出しづらい、短くすると立ちやすいなど髪型によっては不便な場合があります。
よくいわれる「くせ毛風ゆるふわ」などの質感が出しにくく諦めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
直毛とくせ毛が混在している場合もあります。
直毛に見えても雨の日に広がったりする場合はくせ毛が混在してると考えられます。
細かい縮毛などは見た目は真っ直ぐですがツヤがなく、表面がざらざらしています。
まずは自分がどういう髪質なのかを判断しましょう。
次に直毛はどうすれば柔らかく見せられるのかを考えていきましょう。
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直毛を柔らかく見せる方法
直毛を柔らかくするには物理的に柔らかくする場合と、見た目を柔らかくする方法に分けられます。
では物理的に柔らかくする方法とは?
パーマやカラーで傷ませる
パーマやカラーをすると髪の中の間充物質が流出し物理的に髪が痩せます。
傷み過ぎで見た目が悪くなるまでやってしまっては本末転倒だと思いますので傷ませる目的だけでやるのは危険です。
では見た目で柔らかく見せる方法を考えてみましょう。
ボリュームコントロール(毛量調整)
直毛が動きづらいのは動くスペースがないためです。
髪が重なり合うと隙間がなく動かしても元に戻りやすいのです。
そこで適度に動く隙間を与えてあげれば少しのセットで動きやすくなります。
仕上がりに合った毛量調整がポイントとなります。
パーマをかける
ここでは傷ませる意味ではなく方向をつけてあげるためのパーマです。
しっかり毛量調整してあればかかりづらい直毛でも曲がってくれます。
パーマは簡単にセットできるための補助くらいに考えれば傷みを最小限に抑えられると思います。
ダブルカラ―で奥行きを出す
ヘアカラーの濃淡で奥行き感のあるような錯覚をさせます。
暗い色は奥に明るい色は前に出て見えますので交互や上下に濃淡を配置すれば見かけ上軽く見えるはずです。
直毛の方におすすめの髪型
せっかくなら、ストレートヘアを生かしたヘアアレンジを楽しんでみませんか?
サラサラツヤツヤな髪でまとめられたヘアアレンジは振り返ってしまうほど魅力的なはず。
そこで、ストレートヘアの方におすすめなヘアアレンジをご紹介します。
ショートボブ
直毛は顔の周りに縦のラインを作ることで、顔の輪郭を際立たせてくれるので、ショートボブにすると垢抜けた雰囲気がつくれます。
無理にトップにボリュームを作らなくても、レングスを短めにすることで、しっくり馴染むのがポイントです。
動きを出すためにトップに少しレイヤーゾーンをつくるのをおすすめいたします。
Jカールストレート
直毛さんでも毛先を少し曲げるだけで格段に柔らかく見えます。
毛先に少し毛量調整しておけばカールアイロンで巻いてもドライヤーで癖づけするのもやりやすいと思います。
次に直毛に見せないような髪型をご紹介いたします。
くせ毛風ゆるふわボブパーマ
直毛を克服するにはパーマがおすすめです。
大きくゆるくかける場合直毛のキューティクルは厚いのでとれやすいので、しっかりと毛量調整が必要です。
そしてカールというよりうねりやひっかかりをつくってセットしやすくするのを目的とすればパーマは成功すると思います。
ネオソバージュ
80年代に流行ったワンレングスストレートに均一のウェーブをかけたソバージュスタイル。
それを現代風にアレンジしたものがネオソバージュと呼ばれます。
ワンレンでもしっかりと毛量調整や部分レイヤーをいれ、細かいカールではなく大き目のカールで全体のボリュームをとったものです。
金髪に近い明るい髪などにやるととってもかわいく仕上がります。
ではパーマやカラーなしでできる直毛アレンジセットを紹介します。
編み込み
直毛はツヤが出やすいので編み込みの髪型は映えます。
- 両サイド編み込み、ゴムで留めておきます。
- 後ろの髪を後頭部の中央辺りでまとめ結びます。
- サイドの編み込みを後ろで留めた箇所にまとめます。
- 残りの髪を編み込み(量が多い場合は何本かに分ける)少し髪を引き出しふわふわにしてゴムのところにまとめます。
逆毛テクニック
何もしなくても柔らかさを出せる逆毛テクニックですが、直毛の場合は戻りやすく少し注意が必要です。
もし滑りやすく逆毛が落ちてきてしまう髪質ならば先にスプレーをふって引っかかりやすくするのもひとつのテクニックです。
一回の逆毛の量が多すぎると戻りやすくなりますので少しずつ逆毛を立てていくのがポイントとなります。
逆毛を立てた後戻らないようにスプレーをしますが、上からだけではなく色んな方向からかけることでどの方向にもつぶれにくくなります。
表面にでる髪は中の逆毛を崩さないように整えると完成度が上がります。
整髪料テクニック
整髪料の役割は質感と引っ掛かりを作り、キープすることです。
狙ったポイントに適した整髪料を使用し、思いどうりの位置へ髪の毛を動かすのが整髪料の仕事です。
直毛の弾性に負けないくらいの固さがあれば思いどうりにセットすることができます。
「柔らかさ」を出すには曲げてウェーブ状にするのが理想です。
しかしウェーブ状をキープするということは髪の毛の接点が少なく点と点を固定するようなもの。
戻ってしまわないような量の毛束を少しずつ動かして固定させるというのがポイントです。
接点の点と点に整髪料がついていないとキープできないということなので、狙った場所へキッチリと塗布しましょう。
直毛の方へおすすめの整髪料
直毛というものは曲げても元に戻ってしまう弾性が強くそれに負けない整髪料を選ぶのが大事です。
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固いですがファイバー系なので伸びが良く初心者にも使いやすいと思います。
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クレイ状なので伸びがいまいちですがピンポイントにつけられ長時間セット7がくずれません。
容器がかわいいのもGOOD。
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乾くと固まる系のワックスなので一日中セットが持ちます。
固い性質のためつけるのも洗うのも少し大変かもしれません。
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資生堂の市販用ブランド「UNO」シリーズの一番ハードなタイプです。
性能としては標準的ですが洗いやすかったり、様々なサイズが用意されていたりどこでも手に入れやすいのが良いですね。
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世界中で使われているヘアスプレーの定番です。
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ドラッグストアなどで買える最強と言われる定番のスプレーです。
無香料なのが誰にでもおすすめできますね。
直毛の方のセットの注意点
くせ毛の人にとっては、憧れの的である「直毛」。
何をしてもまっすぐ、ゴムでしばった跡さえつかないというくらいの直毛に悩みなんてあるの?!と驚く方もいるのではないでしょうか。
「隣の芝生は青く見える」のことわざ通り、直毛の方なりに悩みは尽きないものです。
ナチュラルなくせ毛風セットが流行中ですが、これは直毛の方にとっては非常に実現が難しい髪型です。
直毛は髪と髪の間に空気をいれることができないのがその理由。全ての髪がぺったりボリュームダウンしてしまいます。
やわらかさを生み出す「すきま」を作ってあげることが大事になります。
まずカットで毛量調整をし動きやすい状態にしておきます。
そこに整髪料などで引っ掛かりをつくり「すきま」を作っていきます。
「すきま」という空間が見た目の「柔らかさ」を感じさせます。
直毛のひとが「隣の芝生」に近づけるのは大変な工程が必要にみえますね。
くせ毛の人にもいえますが、逆にみせるというのは相当苦労します。
まずは自分の髪質でできるベストを見つけてからでもアレンジは遅くないと思います。
自分が誰にどう見られたいか?そこの価値観次第ですが自分の正解が必ず良いとも限らないということも思考に入れておきましょう。
直毛の髪型とセット方法のまとめ
直毛の人の対処法を今考えられる限り書いてみました。
もしかするとここに書いてないアッというような方法があるかもしれません。
しかしほとんどの美容室では同じようなことを言われると思います。
長所でもあり短所でもある直毛ですが、優しい道を行くか険しい道を行くかはあなた次第。
我々美容師は希望に沿ってお手伝いをするだけです。
少しでも悩みの解決や手助けになってくれればありがたく感じます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。