元美容師が教える美容院と髪のこと

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元美容師が教えるシャンプーのおすすめ、人気のもの

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シャンプーは値段も種類もさまざま。

何が違うの?どれが私に合ってるの?と疑問に思うアナタに、成分表示などでチェックする正しいシャンプーの選び方を伝授いたします。

シャンプーとは

頭髪の洗浄を目的とした洗剤。
粉せっけんからドライシャンプーまでさまざまな種類が発売されております。
ほとんどのシャンプーは水と界面活性剤によってできております。
界面活性剤の種類によって効果や値段が違います。
自分にどの種類が合っているのか、タイプ別に紹介しお勧めを載せていきます。

ノンシリコンはもう気にしない!

ノンシリコンシャンプーブームですが、シリコンが悪いわけではなくシリコンを入れなければならない洗浄成分が悪いのです。
ノンシリコンブームのおかげで良い洗浄成分を使うシャンプーが多くなってきました。
きしませることによってノンシリコンを解らせるのは商法で、手触りのために少量入ってたほうが良い場合も多いのです。
ノンシリコンにこだわらず、成分からシャンプーを選べるようになりましょう!

 

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合成界面活性剤 高級アルコール系シャンプー

高級とはありますが安価で非常に洗浄力が強い合成界面活性剤です。
安価なゆえ、この界面活性剤を使っているシャンプーは数多く存在します。
薬事法の改正でシャンプー類は全内容成分を表示しなければいけないので、だれでも確認することができます。
内容成分の表示法は量の多く入っているもの順になっており最後に指定成分(保存料とか香料、着色料)が書いてあります。
成分としては、ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸アンモニウムといった、「ラウリル」「硫酸」という単語のつく成分が主成分になっている場合が多いです。
おもに普通肌・健康毛向きで、油分を取りすぎたり強い洗浄力を補うためにシリコンや油分を多く配合されているものが多いです。
私が実際使ったことがある人気のシャンプーを少し見ていきましょう。

ケラスターゼ NU バン オレオ リラックス シャンプー

【 シャンプー全成分表 】
水、ラウレス硫酸Na、ココベタイン、ラウレス-5酢酸、
コカミドMIPA、トリメチルシリル アモジメチコン、塩化Na
ポリクオタニウム-10、PPG-5セテス-20、サリチル酸Na、
オキシベンゾン-4、オレイン酸PEG-55PG、PG、安息香酸、
メチルパラベン、イソブチル パラベン、プロピルパラベン、
サラソウジュ種子脂、黄4、赤504、香料

美容室・サロンでも広く使用されていて、根強いファンも多いケラスターゼ。
アウトバストリートメントのブームから入ってこのシャンプーに行きついた方も多いはず。
ただし成分的には決しておすすめできるシャンプーではありませんね。
サロンシャンプーなのにアルコール系(ラウレス硫酸Na)がメインの洗浄成分。
これは市販のシャンプーで使われている成分と同じで、洗浄力が強いので要注意。
さらに今回調べた中では唯一のシリコン(トリメチルシリルアモジメチコン)入りシャンプー。
シリコンがすべて悪いとは言いませんが、シリコンを入れなければいけない洗浄力なのは問題。
シャンプー後すすぐ際はしっかりと頭皮を洗いましょう!
洗い上がりは指通りが良いのですが、シリコン入りなので当然といったところでしょうか。

TSUBAKI エクストラモイストシャンプー

【 シャンプー全成分表 】
水、ラウレス硫酸na、コカミドプロピルベタイン、ジステアリン酸グリコール、
ソルビトール、DPG、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、アルギニン、
ステアルトリモニウムクロリド、ツバキ種子油、塩化na、アセチルヒアルロン酸na、
加水分解コンキオリン、アスペルギルス/ツバキ種子発酵エキス液、硫酸na、ジメチコン、
ラウリン酸PEG-2、クエン酸、EDTA-2Na、ココイルメチルタウリンタウリンNa、BG、
トコフェロール、フェノキシエタノール、安息香酸na、香料、黄5、黄4

CMでタレントさんを多く使い非常に人気を得てるTUBAKIシリーズ。
これもケラスターゼの成分上位3つは似てますね。
良い成分とは言い難いですが、香りが気にいったりCMのタレントさんが好きといった理由で使うならばよいでしょう。

両性界面活性剤 アミノ酸系シャンプー

アミノ酸シャンプーは、アミノ酸から作られる成分が含まれております。
ココイルグルタミン酸・ヤシ油脂肪酸・ラウリン酸・ミリスチン酸・グリシン・メチルアラニン・サルコシンなどが代表的な成分になります。
「ココイルグルタミン酸」のように、「グルタミン酸」「アラニン」「グリシン」などのアミノ酸の名称が成分名に含まれているものは、アミノ酸系洗浄剤が処方されているという意味。
アミノ酸は、私たちの体のもとになるタンパク質を構成している成分。
実質、水分を除けば、身体の大部分がアミノ酸でできています。
なぜなら、タンパク質はアミノ酸からできているからです。
アミノ酸は身体のもと。だから、アミノ酸系のシャンプーが
頭皮環境や髪にやさしいというのも納得できますね。
ここから市販ものだと少なくなってきます。

いち髪濃密W保湿シャンプー

【 シャンプー全成分表 】

水、ラウロイルサルコシンTEA、パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン、
PPG-2コカミド、コカミドメチルMEA、コカミドMEA、ジステアリン酸グリコール
塩化Na、コメエキス、コメヌカエキス、コメ胚芽油、加水分解コメタンパク、
コメヌカ油脂肪酸フィトステリル、ムクロジエキス、ツバキエキス、ヒオウギエキス、
クエン酸、カエサルピニアスピノサヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ポリクオタニウム-10、
エタノール、ポリクオタニウム-7、BG、デキストリン、EDTA-2Na、安息香酸Na、香料、カラメル

市販でも解析サイトなどの影響で人気のいち髪。
ラウロイルサルコシンTEAはアミノ酸系界面活性剤のなかでは安価なほうですが、この値段にしては良くやってるともいえます。
高級アルコール系と比べて洗浄力が強い割にマイルドな仕上がりになりますのでシリコンを入れずに済み安全性も高いといえます。
問題なければおすすめできるシャンプーでしょう。

ナプラ ケアテクトHB リペアシャンプー

【 シャンプー全成分表 】
水、ココイルグルタミン酸TEA、スルホコハク酸(C12-14)パレス-2Na、コカミドDEA、ラウラミドプロピルベタイン、
ラウリミノジプロピオン酸Na、BG、ジオレイン酸PEG-40水添ヒマシ油、ユズ果実エキス、ヒドロキシプロピルキトサン、
メリアアザジラクタ葉エキス、メドウフォーム-●-ラクトン、メドウフォーム油、加水分解ヒアルロン酸、
ジラロイルグルタミン酸リシンNa、ポリクオタニウム-61、トレハロース、グルコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、
オトギリソウエキス、カミツレエキス、シナノキエキス、トウキンセンカエキス、ヤグルマギクエキス、ローマカミツレエキス、
ココイルアルギニンエチルPCA、グリセリン、PG、PEG-20ソルビタンココエート、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム10、
オキシベンソン-4、クエン酸Na、トコフェロール、EDTA-2Na、エタノール、安息香酸Na、メチルパラベン、プロピルパラベン、香料

まぁいっぱい入ってますね(苦笑)
良くも悪くもノンシリコンブームを狙って出したシャンプーですので、若干のきしみがでます。
成分自体は悪くないのですがノンシリコンというのを強調したかったのでしょうか。
値段も手ごろでよい成分なのですが、使っていて手触りが悪いというのはいただけませんがさっぱり好きにはおすすめです。

両性界面活性剤 ベタイン系シャンプー

ベタイン系のシャンプーはベタインを洗浄成分とする両性界面活性剤のシャンプーです。
ベタインは、天然の保湿剤で、肌や髪に潤いと滑らかさを与える成分として化粧品などにも使われています。
目に入っても痛くないほど低刺激なので、ベビーシャンプーの洗浄成分にもよく使われているんです。
コカミドプロピルベタイン、ココイルグルタミン酸TEA、ココアンホプロピオン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNa
などがベタイン成分です。
名前に、ベタイン、ココイル、ココアンホ、ラウロイルとあるものは、ベタイン成分だと覚えておけばわかりやすいですね。

デミ コスメティクス ミレアムシャンプー

【 シャンプー全成分表 】
水、コカミドプロピルベタイン、ココイルメチルタウリンNa、
加水分解コラーゲン、リンゴ酸、モモ葉エキス、グリチルリチン酸2K、
コカミドMEA、ポリクオタニウムー10、ジステアリン酸PEG-150、BG、メチルパラベン、香料

これまたシャンプー解析サイトで褒めちぎられてバカ売れしたシャンプーです。
その実力は!?
ベタイン系なので洗浄力もマイルドでかつ低刺激、そして抗炎症剤であるグリチルリチン酸2Kも配合されています。
そしてお安い(サロン用にしては)。
髪の傷んでる方や肌の弱い方には超おすすめできます。
が、ワクワク感が香りや容器から感じられないのが女子にとっては残念でしょう。
そこだけマイナスですが、困ったらコレ的な意味でおすすめです。

ナンバースリー プロアクションフォーシーシャンプー

【 シャンプー全成分表 】
水、コカミドプロピルベタイン、ラウロイルメチルアラニンNa、
ココイルグルタミン酸Na、コカミドメチルMEA、グリセリン、
PEG-7グリセリルココエート、ポリクオタニウム-10、ジステアリン酸PEG-150、
PCA、ジメチコンコポリオール、PCA-Na、DPG、イソステアロイル乳酸Na、カタラーゼ、
ベタイン、クレアチン、アルギニン、安息香酸Na、ペンテト酸5Na、塩化Na、メチルパラベン、
プロピル、プロピルパラベン、香料

これも長い間おすすめシャンプーの上位に入る優秀シャンプー。
成分も問題なく、少しのシリコンが入っていて手触りもバッチリです。
しかも3リットルで買うととてつもなく安く、市販のシャンプーと比べても単価に差がないです。
良いことばっかりではなく悪いところも少々書いておきます。
ベタイン系全般ですが、しっとりするため洗い残しに注意が必要なのと、テクスチャーが緩く手に取るとこぼしやすい。
とはいえとてもおすすめシャンプーの上位には間違いない逸品です!

石鹸系シャンプー

鹸系シャンプーは、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムなどの石鹸成分によって配合されたシャンプーです。
固形のものと液体のものの2種類があり、高級アルコール系シャンプーと比べて刺激が少ないわりに洗浄力が高いことが特徴です。
脂性の方などにおすすめです。
しかし石鹸系シャンプーはアルカリ性のものが多いため、弱酸性の毛髪を洗うと、キューティクルが開いた状態になります。
そのため、洗い上がりは髪にごわつき・きしみを感じる場合があります。
リンスやクエン酸などでしっかり弱酸性に戻してあげないとキューティクルが開いた状態が長く続くので傷みの原因になります。
生物分解性が高く安全ではありますが、使い勝手が少し面倒なのがネックです。

シャボン玉 無添加せっけんシャンプー

【 シャンプー全成分表 】
水、カリ石ケン素地

まさにシンプルな成分ですね。
洗いあがりもさっぱりして香りも石けんの香りで良いのですが、やはりきしみます。
油分が多くて髪のしっかりした方には良いでしょう。
その他の商品も同じ成分なので使用感も似てるものとします。

番外 PPT界面活性剤 シルク系

アミノ酸系ではありますが分子量を大きくしてよりしっとりさせるタイプのシャンプー。
ココイル加水分解コラーゲンNa ・ラウロイルシルクアミノ酸Na
非常に洗浄力が低く、低刺激で高価な洗浄剤です。

ハホニコ ディスデモカヘアクレンジング

【 シャンプー全成分表 】
水、ラウロイル加水分解シルクNa、PCAイソステアリン酸PEG-40水添ヒマシ油、
ジメチコンコポリオール、ココイルセチオン酸Na、ラウリミノジプロピオン酸Na、
ラウロイルメチルアラニンNa、ジオレリン酸PEG-120メチルグリコース、コメヌカフィンゴ、
糖脂質、加水分解ケラチン(ジヒドロキシメチルミリンプロポキシ)、ヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン、
イソステアロイル加水分解コラーゲンAMPD、水添レシチン、リゾレシチン、ココイルアルギニンエチルPCA、
オドギリソウエキス、カミツレエキス、シナノキエキス、トウキンセンカエキス、ヤグルマギクエキス、
ローマカミツレエキス、ラベンダー油、ポリクオタニウム-10、プロピルパラベン、変性アルコール、
メチルパラベン、フェノキシエタノール、BG、DPG、PG

これでもか!ってくらいしっとりさせるまさに飛び道具的シャンプー。
何使ってもきしむなど、特別に困ってらっしゃる方に少々お高いですがおすすめです。

シャンプーのおすすめのまとめ

内容成分を見てだいたいの使用感はわかるようになるとシャンプー選びは8割成功します。
残りの2割は、自分がどのタイプが必要か間違える場合と内容成分にはどのくらいのバランスで配合されているかわからないので実際に使ってみないと判断できません。
選び方がわかればあとは値段と香りでチョイスです。
香りも重要なポイントなので成分表からは判断できないポイントですね。
さぁ自分に合うタイプは見つかりましたでしょうか?
成功を祈ります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。