元美容師の教える黒染めヘアカラーの種類と注意点、長持ちさせる方法
最近ではカラー剤も種類が豊富で髪が傷みにくいものも多くでており、気軽にさまざまなカラーを楽しんでる人も多いでしょう。。
でも髪を明るくするのは簡単にできるのですが、黒く染めなおすのを同じように気軽にやってしまうと後で大変なことになる場合もあるんです。
長期休みの間、髪を明るく染めてたけど学校が始まったので戻さないといけないという学生さん。
これから就職活動を始めるので黒く染めたいという就活生のみなさんにも必見です。
ひと口に黒染めといっても黒くする目的によって黒染めの方法も変わってきます。
黒染めの種類や色を長持ちさせるポイントなどもまとめていますので、自分に適した方法を選ぶ参考にして下さいね。
髪の毛の黒染めの種類
黒染めについて大きく4つに分けて紹介していきます。
- おしゃれ染めや白髪染めなどのヘアカラー
- カラースプレー
- ヘアマニキュア
- カラートリートメント
以下に種類別の特徴、色持ちする期間や注意点などもまとめました。
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おしゃれ染めと白髪染めなどのヘアカラー
特徴としては一般的にヘアカラーをするといえば、おしゃれ染めや白髪染めなどのアルカリカラーでしょう。
- 持ちがいい
- 色落ちしにくい
- 色の種類が豊富
- 髪が傷みやすい
などがあげられます。
黒い髪にいくら色を入れても思い通りのきれいな色にはなりません。
おしゃれ染めは髪の色素を脱色してから髪の内部に色を入れるので髪を好みのカラーにできるんですね。
白髪染めは色のない白髪に色を入れるので脱色することがない分髪が傷まない気もしますが、その分染料が濃いのでやはり髪へ負担はかかってしまいます。
おしゃれ染めで白髪を染めようと思っても染料が弱いのでしっかり染めるのは難しいでしょう。
多少の色落ちや変色はあるものの、基本的に一度染めた髪は伸びてくるまでずっとそのままです。
髪が伸びてきた部分と、色落ち・変色した部分のケアも含めて1ヶ月半~2ヶ月ごとのカラーリングが必要です。
学生が長期休み明けに明るくした髪を黒くしたい場合などにおすすめです。
カラースプレー
面接などで一日だけ黒くしたい時にはシャンプーで落ちるカラースプレーがおすすめです。
学校が始まったけど髪色を戻し忘れてた!という時に一時しのぎで使用する分にもいいですね。
ただ、むらになりやすくきれいに染めるには少し慣れが必要でしょう。
髪にスプレーするときに飛び散ってほかのものにつかないように気を付けてくださいね。
黒くした後でも色移りしやすいので持ちものや、服にカラー剤がついてしまわないように注意が必要です。
特に首まわりや襟元は色移りしやすいので注意しましょう。
ヘアマニキュア
おしゃれ染めのように髪を脱色することなく髪の表面に色を付けるので、髪にダメージをあたえません。おしゃれ染めなどのアルカリカラーに対してヘアマニキュアは酸性カラーといいます。
ただ髪の表面に色をのせるので、髪が傷んでいるときれいにそまらなかったり色落ちしやすくなります。
お化粧と同じで肌が荒れていると化粧のりが悪くなるような感じですね。
おしゃれ染めのように脱色してから色をいれるのではなく、地毛の色の上に重ねて色をのせるので黒髪を明るい色にするのは難しいです。
明るい髪を黒くしたい場合も同じで、明るい髪色の上に黒を重ねるのでしっかり黒く染めたい人には物足りないかもしれません。
髪を傷めずつや感のある自然な髪色にしたい人にはおすすめです。
シャンプーのたびに色が落ちていくので長持ちしにくいという特徴もあり、2~3週間ほどで効果はなくなります。
さらに、現在髪の状態や傷みなどで悩んでいる人は、美容でのトリートメントを取り入れてみると良いかもしれません。
カラートリートメント
髪も傷みませんし、毎日徐々に染めるので使い続けてる間は色落ちの心配もありませんが、すぐに黒くしたい!という人には向きません。 毎日のシャンプーと一緒に使用することで自然に黒く染めることができます。
1回の使用ではあまり効果は感じられず4~5回くらいから効果が出てくるという感じです。
使用をやめると1週間ほどで色落ちしてきます。
白髪を毎日のケアで継続的に染めたいという人にはおすすめです。
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黒染めの注意点
一度黒くするとまた明るくしようと思ってもきれいに染めることはプロの美容師でも難しいものです
基本的に一度黒くしたらしばらくは明るい色にはできないと思っていた方がよいでしょう。
もともとの髪の明るさによっても変わってきますが、元の色が明るいほど黒染めした後に明るくするのは難しいです。
また明るい髪色にしたいのであれば、黒で染めるのではなくカラーの明るさを抑えることで黒髪に近づきますのでその方があとからも明るくしやすいでしょう。
髪色戻しは危険?
これは髪の色を黒く「染めている」だけなので、普通の黒染め同様すぐに違う色にしたいと思っても上手くいかなくなってしまいます。髪色戻しという名前でいろいろな商品が出ていますが、「髪色戻し」というネーミングから地毛の色に戻せると勘違いしてしまう人もいるようです。
使用の際は髪の色がもとに戻るのではなく黒く染めているのだということを忘れないようにしましょう。
黒染めを長持ちさせるには
カラー剤を流すときはまず乳化させる
美容室でカラーを流すシャンプーをするとき、シャンプー台にお湯をためて美容師が髪をパシャパシャしていたという経験はありませんか?
あれは少量のお湯をカラー剤となじませ「乳化」させているのです。
乳化させることで色をなじませむらを少なくする効果があります。
塗布したカラー剤を流すのに、いきなりシャワーでザーっと流してませんか?
カラーの仕上がりが変わってくるので頭皮から毛先に向けてしっかり乳化させてからよくすすぎを行い、シャンプーをしましょう。
髪を染めたその日はシャンプーをしない
塗布したカラー剤を落とすのにシャンプーした後、色が髪になじんで落ち着くまで最低でも24時間はシャンプーで洗わないようにしましょう。
まだ定着していない色素が流れ出てしまいます。
カラー用シャンプーを使う
カラー用のシャンプーやトリートメントの使用をおすすめします。普通のシャンプーだと洗浄力が強すぎるので色落ちの原因になってしまいます。
髪の洗いすぎにも注意が必要
髪の毛の洗いすぎも色落ちの原因になります。
髪はあまりこすらず頭皮を洗うようにしましょう。
ヘアカラーは熱に弱いので、熱いお湯で洗うのではなくぬるま湯で洗いましょう。
38℃くらいがよいでしょう。
シャンプーもそうですが、髪が濡れているだけでもキューティクルが開いて色落ちの原因になります。
髪を洗った後は手早く乾かしましょう。
ヘアアイロン、ドライヤーの使用を控える
ヘアアイロンの熱によって染めたカラーが変色する可能性があります。
特に完全に乾いていない髪にアイロンをあててしまうことは避けましょう。
ドライヤーで髪を乾かす時も送風で乾かすようにするといいでしょう。
これらのことを髪を染めて最初の1週間は特に気をつけましょう。
この1週間は染めた色が髪に定着するのに重要な期間なんです。
おしゃれな黒髪にしたい
ここで注意したいのはおしゃれな芸能人の黒髪は白髪染めなどで真っ黒に染めているわけではないということです。黒髪は地味で幼いというひと昔前のイメージとは打って変って、最近では黒髪のモデルや女優も多くおしゃれなイメージを持ってる人も多いでしょう。
(中にはそういう人もいるかもしれませんが・・・)
黒髪にしたいからといって黒で染めるのではなく、暗めのトーンで染めると自然でおしゃれな黒髪に染まるんです。
正確には黒髪でなく黒髪のように見えるという感じですね。
人気のアッシュ系の色味にヴァイオレット系をまぜると艶のある上品な色味にもなりますので、就活のために黒染めを考えてる人におすすめです。
明るさのトーンを抑えて染めると、ただ黒く染めてしまうよりは次に明るい髪色にしようと思った時にきれいに染まりやすくなります。
黒髪のモデルの写真を見て「素敵だなぁ」と思って真似したはいいものの、うっかり白髪染めで真っ黒にして「こんなはずじゃなかった・・・」なんてことにならないように色選びは慎重にしてくださいね。
黒染めするなら市販のカラー剤を使う?美容室で染める?
自分で染めると、手間がかかるのはもちろん染めむらができる可能性もありますね。
美容室では当然そういうことはなく、きれいに染まりますし自分で染める手間もかかりません。
費用の面では市販のカラー剤を使えば安ければ数百円で済みますし、高くても千円~2千円でしょう。
美容室では安くても4~5千円、美容室によっては1万円程かかる場合もあるでしょう。
手間や費用のほかにもう一つ。
市販のカラー剤は自分でも染めむらができにくいように染める力が強くなっています。
ということは髪へのダメージも強いということですね。
髪の傷みが気になる場合は美容室で染めた方が痛みも少なく、きれいに染まります。
髪の傷みはあまり気にしない、費用を抑えたいという場合は市販のカラー剤を使うと良いでしょう。
おすすめの美容院の選び方はこちらで解説しています。
黒染めに失敗したら?
黒く染めたもののイメージと違ってたり、やっぱり明るい髪がいい!と思ってしまうこともあるでしょう。
とはいっても先述した通り一度黒く染めた髪を明るくするのは難しいものです。
黒くなった髪を無理に脱色したり色を入れてもなかなかきれいにはいかないでしょう。
こんな時は髪色ではなく、ヘアスタイルを変えることでイメージが大分変わってきます。
カットやパーマで髪型を変えたり、ロングヘアであればアップスタイルにするなどアレンジを変えることで今の髪型を楽しみましょう。
「どうしても明るい色がいい!」という場合は明るい色のカラースプレーを使うという手もあります。
まとめ
- 一度黒く染めたあとしばらくは明るい色にはできないので黒染めする場合はよく考えてから染めましょう。
- 黒で染めなくてもカラーの明るさを抑えることで黒に近い色になるので上手に使い分けましょう。
- 黒染めにも種類があるので自分に合ったものを使いましょう。
- 黒染めで失敗したときには髪色を変えることを考えるより、カット、パーマで髪型を変えるなどすれば印象も変わります。
以上の事に気を付けて思い通りの髪色を手に入れてくださいね。
黒染めを考えてる方の参考になれば幸いです。